【 完全確率とは?〜確率シリーズT〜 】


 はいはーい、お待たせしました。
 コラム第二回は、完全確率についてです。
 
 完全確率とはどのようなもののことでしょうか?
 まぁ、ググレばすぐにわかるでしょうが、簡単に説明だけしておきましょう。
 完全確率とは、「前回の試行に関係なく毎回一定である確率」のことです。
 身近な例で考えれば、サイコロが完全確率であるものの最たるものであると言えます。
 ただこの場合、振っていくにつれて微妙にサイコロの形が変わるなどして、
 前回とは確率が変わってしまう場合については考えないことにします。
 ちなみにこの「完全確率」という用語は、事実上パチンコパチスロ専門用語となっています。
 数学的にどうこう、という単語ではなく単に確率抽選に対する説明の上で発生した言葉だと考えられます。
 
 では、なぜ完全確率などという言葉がパチンコパチスロ用語となったのでしょうか?
 ご存知の通り、パチンコはスタートチャッカーを玉が通過した瞬間、
 パチスロはレバーを叩いた瞬間に抽選をしています。
 この抽選が、サイコロと同じように前回の試行に関係なく抽選している、
 ということで「完全確率」という用語が用いられるようになりました。
 過去には、プラス方式による抽選が行われていましたので、前回の試行と密接にかかわる抽選でしたが、
 現在はそれに加えて、乱数方式というものを採用しているため、ほぼ完全確率による抽選だと言えます。
 プラス方式とは、 0 1 2 3 4....98 99 というように数値が用意してあり、
 抽選の度に現在の数値が+1されるというものです。
 この場合 0 が当たりだとするならば、最低でも100回抽選すれば当たることになります。
 現在ではこの方式に加え乱数方式を用いて、上記の数値の現在値を毎回ランダムで抽選することで抽選を行っています。
 
 一応、乱数にも言及しておくと、この場合に用いられている乱数とは擬似乱数のことです。
 乱数とは、無作為に選ばれた数でなくてはいけませんが、パチンコパチスロに用いられている乱数は、
 抽選されたタイミングに一定の仕組みに従って数を導き出しているだけなので、厳密に乱数であるとは言えません。
 このような乱数は、擬似乱数と呼ばれています。
 しかし、いかに擬似とはいえ、その実体は乱数と差の無いものであると考えて支障はありません。
 
 さらに、北電子独自の乱数発生方式についても一言。
 わからない人のために簡単に説明しておくと、ジャグラーシリーズにおける純Aタイプとは思えない連荘を、
 製作メーカーである北電子が「独自の乱数発生方式で抽選しているため荒波があります」と言ったことによります。
 確かに、ジャグラーの連荘は純Aタイプじゃないんじゃないか、と思いたくなることもありますが、
 実際にデータを取るとそのようなことはなく、確率通りであるということがわかります。
 インターネット上でもそのようなデータを公開されている方が何人かいらっしゃるので、
 そういうデータを参考にしてみるとよりわかりやすいと思います。
 冷静に考えてみると、乱数発生方式というものはメーカーによって厳密には違うでしょうし、
 荒波と言ったほうが、打ち手の射幸心を煽るという意味で効果的なのでしょう。
 むしろ、確率理論を前面に打ち出しているサイトでも、ジャグ連については独自の乱数発生方式による、
 と逃げてしまっていることが多いのが非常に残念です。
 恐らく、ジャグ連=波=オカルト、とみなされるのを怖れているのではないでしょうか。
 次コラムでは、この波=オカルトという図式に疑問符をかかげ、波の本来の姿を明かしたいと思います。
 
 この内容は、次のコラム【 さようなら波理論〜確率シリーズU〜 】に続きます。
 
 Written by 強盗

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